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設立の趣意書

明治15年「高等の普通科を授け、優良なる婦女を養成する所とす」の教則大旨により女子に対する高等教育が始まって100年になります。

その間本県においては、特に封建時代からの遺風として男子教育が優先し、女子の教育は結婚の条件を充足するためのもの以外の何物でもないという観念から女子教育は軽視されがちでありました。

このような社会的風潮に加え、経済的理由により向学心をもやしながらも高等教育を受ける機会を逸するものの多い中で、祖母「上野カネ」は県費生として奨学資金を受けながら鹿児島女子師範学校を卒業し、教べんをとることができました。

祖母が当時の奨学資金の恩恵に浴することができなかったならば、高等教育を受けることもできず、平凡な家庭婦人として終ったであろうと思うと奨学資金の有難さを痛感するものであります。

このたび祖母の死去にあたり、子女相集って協議し、亡祖母の遺志をつぐためには、女子教育のために献身しようとする学生に経済的な支援をすることが最良であるということになり、別紙財産目録記載の基金を寄附することにいたしました。

この基金が、本県女子教員養成のために活用され、よりよい教育を受ける機会をより多くの人にお分けすることができれば遺族として望外の喜びであるとの趣旨からであります。

この趣旨により、ここに財団法人上野カネ奨学会を設立し、女子教育の振興を図り、もって女性の社会的地位の向上発展に寄与しようとするものであります。

昭和37年6月
財団法人 上野カネ奨学会
理事長 上野 喜一郎

祖母の上野カネ。
夫に若死されたあと、上野家の家名や財産を守り8人の子供を育てあげた賢母。
上野カネ奨学会の出発点でもある。

上野カネ奨学会の目的

教師を志望する女子学生で向学心に富み、有能な資質を持ちながら経済的な理由により修学が困難な者に対する学資金の貸与や、将来地域事業の発展に貢献し得る有為な人材が貸与を受けた学資金の返還支援を行うとともに、女子教育の発展及び人材育成に寄与することを目的とする。

事業内容

前記の目的を達成するため,次の事業を行います。

  • (1)学資金の貸与
  • (2)学資金の返還支援
  • (3)女子教員の海外研修の助成
  • (4)上記(1)又は(2)と類似の奨学金関係事業を行う鹿児島県内の公益法人への支援
  • (5)その他この法人の目的を達成するために必要な事業

アクセスマップ

上野カネ奨学会 事務局(南国殖産(株)内)

〒890-0053 鹿児島県鹿児島市中央町18番地1

TEL:099-202-0062(直通)

FAX:099-254-3125

mail:uenokane@honey.ocn.ne.jp

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